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ヘタクソなりに邁進しています。基本的にはインドアでのボルダリングがメインですが、内外でのリードにも挑戦しています。
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小川山リード合宿一日目:おむすび山スラブ

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合宿初日。12日から13日の日付変更と同じくらいのタイミングで友人が迎えにきました。既に小川山入りしている先輩クライマーの元へ友人と二人で向かいます。


道中は雨。小川山までに晴れるよう祈っていましたが現地入りしてからも散発的に降り注いでいました。これは初日は絶望的かな…と思いながら、そのまま先行隊が起床する7時まで車で仮眠をし、その後テントを張りました。


ランドブリーズソロ

スノーピークのランドブリーズソロです。ソロテントとしては2kg近くあるので重めですが、その分前室が広いです。また出入りが側面なので荷物の出し入れや整理がし易いので気に入っています。


この日は6名で「おむすび山スラブ」へと向かいました。雲行きは怪しいままでしたが、この時には雨はあがっていました。目的地はパノラマコースを歩いて30分程のポイントです。「黄色いペンキの岩」を目印にロープを潜って岩に到着しました。既に他パーティが課題に挑戦中です。


僕と友人は外リードに不慣れなので先輩方がクイックドローを掛けてくれました。更に外スラブ初体験と言う事でまずはトップロープでの挑戦です。そもそもピン間が広いのでマスターで挑戦する勇気がありませんでした!


記念すべき小川山での一本目は「ラベンダー」。2ピッチ課題ですが1ピッチ目(5.10a)のみ挑戦しました。


ラベンダー(5.10a)

スタート直後のマントル返し、からの立ち上がり。そこから…そこから?足のホールドがない!「そこ!そこのちょっと白くなってるところ乗れるから!」先輩の指示通り確認すると確かに白くなっている箇所が…あるけど…これ乗れるの…?


3分ほどその箇所でまごつきました。あまりにも怖いので別の方法も考えましたが、結局は指示通りのルートしかないようです。勇気を出して左足で乗り込んで、少しずつ右足を引き上げて上へ!がに股気味になるとずり落ちてしまうので膝を壁に当てるようにして、つま先を搔き込みます。上がった!


すごい!実際感動しました。こんなに小さいところにつま先を引っ掛けているだけなのに乗れている!ジムのスラブとは別物ですが、ジムでもこういう意識でいればこれまでの苦手意識は払拭できるのかもしれません。


トップロープでしたがコツを掴んでからはスイスイと登れました。ゴール前で左側の「無名ルート」(5.10a)を登っていた別パーティの方と被ってしまったので一度セルフを取りましたが、概ね一撃と言えるでしょう。


そして二本目は「ほんにゃらごっこ」の1ピッチ目(5.10c)。スタート直後に大きく右へトラバースするのでポケットにカムを使うそうです。自分は例によってトップロープだったのでその辺り全く意識していませんでしたが。


ほんにゃらごっこ(5.10c)

トラバース後に直登する箇所が恐らく核心でした。一本目の「ラベンダー」よりも細かいホールドと小さいカチホールドで数歩上がります。つま先が痺れるような痛みを我慢していましたが、耐えきれずに落下。足を回復させてからのトライで核心部分を超えてからは相対的に楽に感じたので問題なくクリアできました。


他メンバーは別の課題に挑戦しているため写真は基本的に終了点からのものです。途中全部撮りたいのですが難しいですね。


この日最後の課題は左奥の「無名ルート」(5.10a)トップロープでの挑戦です。スタート直後のカチからの立ち上がりが恐らく核心。その他は先の2本と同様かそれ以下でした。


無名ルート(5.10a)

この時点で先の2本の恐怖を味わっていたので脳のネジが吹っ飛んでいたのだと思います。スターを取ったマリオ状態で結構な早さでクリアできました。恐らくリード、マスターでもクリアできたはずです!


この日は3本で終了。数字で見ると少ないですが、課題に取り付いている時間が長いのと勉強しながらビレイをしていたためです。


個人的にはとてつもなく勉強になった一日でした。更にこれまでのクライミング人生に置いて最も恐怖を感じた一日とも言えます。まぁ、すぐ翌日にこの恐怖度合いは更新されるのですが。


夜は先輩クライマーのテントで大量のパスタをご馳走になりました。缶詰やパンなどの簡易食しか持参していなかったので、まさかあんなに美味しいものが食べられるとは…


移動の疲れもあり早々の就寝。自分のテントで傾斜による寝辛さを感じながらも熟睡しました。

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